HubSpot Smart CRM™の導入・運用支援と、AIを活用した業務自動化支援を行う株式会社100(本社:東京都世田谷区、代表取締役:田村慶、以下「100」)は、全社員がHubSpot Academyの「AI Essentials for Partners」および「Breeze Essentials for Partners」を取得したことをお知らせします。HubSpotが提唱するAI成熟度モデル「AI Maturity Model」におけるBuilding Momentum(拡大期)フェーズに該当し、同社がAIを自社のビジネス基盤に組み込む過程における重要なステップです。

AI導入の現状と課題:多くの企業が直面する“導入の壁”
HubSpotの教育プログラム内で紹介されている「The AI Adoption Challenge」によると、世界の98%の企業がAI投資を拡大している一方で、実際にAIを日常業務で活用できているのはわずか8%にとどまります。多くの企業が「導入したのに使われない」という“導入定着の壁(Adoption Gap)”に直面しており、その背景には次の3つの要因があります。
- 導入ギャップ(Adoption Gap)
経営層はAIの価値を理解しているが、現場では学習やツール運用が追いつかない。
- 成果ギャップ(Outcome Gap)
AI導入が機能説明にとどまり、業績改善などの成果に結びついていない。
- スピードギャップ(Speed Misalignment)
AIの進化速度に対して、組織変革や意思決定のスピードが追いついていない。
これらの課題を乗り越え、AIを業務単位で導入するだけでなく経営基盤として再設計している企業群を、HubSpotは「AI-Leading Organizations(AI先進企業)」と定義しています。
AI-Leading Organizationとは:AIを“道具”ではなく“基盤”として使う企業
AI-Leading Organizationsは、AIを単なる自動化ツールとしてではなく、企業の仕組みそのものを再構築する基盤(Operating System)として活用している組織を指します。その特徴は次の3点に集約されます。
- 戦略的統合(Strategic Integration):
マーケティング・営業・サポートなどの部門横断でAIを連携し、共通データ基盤で顧客体験を最適化。
- 中央集約的オーケストレーション(Centralized Orchestration):
CRMを中心にAI機能を一元管理し、データサイロを排除。
- 基盤化されたアーキテクチャ(Foundational Architecture):
AIを部分的ではなく、業務・意思決定プロセスの構造に組み込む。
こうした組織は、AIによって業務を効率化するだけでなく、リアルタイムに最適化・学習し続ける仕組みを持ち、競争優位を継続的に生み出しています。
100の現在地:Building Momentum(拡大期)フェーズへ
HubSpotの「AI Maturity Model」では、AI導入の進化を次の4段階で定義しています。
- AI-Curious(AIに関心を持ち始める)
AIを試してみたい段階。情報収集や実験的な活用が中心。補助的ツールとして利用。
- Getting Started(導入初期)
日常業務の一部でAIを導入し、効率化ツールとしての価値を確認する段階。AIはアシスタントとして機能。
- Building Momentum(拡大期)
AIがチーム全体の中で役割を持ち始め、複数部門で活用が進む段階。成果が見え始める。AIは“チームの同僚”として定着。
- Leading the Way(先進企業)
AIが経営基盤に統合され、データ・戦略・意思決定が一体化している状態。AIは“オペレーティングシステム”として組織を支える。
100は現在、AIを全社的に実装・活用するBuilding Momentumフェーズにあり、AIがチームの日常業務を支える実践的な段階へと進化しています。AIはもはや単なる補助ツールではなく、“共に働く存在”として組織に定着することを目指しています。
全社員によるAI資格取得:AIを共通言語に
今回の「AI Essentials for Partners」「Breeze Essentials for Partners」全員取得は、AIの概念・リスク・活用法を全社員が共通理解するための基礎づくりです。100では、AIを特定部門にとどめず、全社員が自ら学び、業務に活かす文化形成を進めています。社内ではAI委員会やAI勉強会、ワークショップを定期開催し、実際のプロジェクトでの活用知見を共有。
さらに、HubSpotのCRMを拡張し、AIを実務レベルで統合する「AIワークフロー」サービスを提供しています。社内外の両面で、AIの力を“業務の仕組み”へと変換する取り組みを進めています。
今後の展望:AI-Leading Organizationへの進化を加速
100は、HubSpotが掲げるAI-Leading Organizationsをベンチマークとし、「AIを使う」から「AIで動く」組織へと進化することを目指しています。AIの導入を一過性の取り組みで終わらせず、CRMデータ・業務プロセス・顧客体験をAIで統合することで、顧客企業が自社のAI導入を加速できるよう支援していきます。
参考:HubSpotアカデミー資格取得状況(2025年10月時点)
100では、AI関連資格を含む全46種類・計193資格を取得。今後もHubSpotパートナーとして、社員の知識と実践力を体系的に高めながら、AI活用を軸とした顧客支援を強化していきます。
■ 株式会社100(ハンドレッド)について
- 会社名:株式会社100(ハンドレッド、英文名称:100 Inc.)
- 代表者:代表取締役 田村 慶
- 所在地:東京都世田谷区代沢五丁目31番8号 No.R下北沢 3F
- 設⽴:2018年2月
- 事業内容:HubSpot導入・活用支援、AI活用支援(HubSpot Breeze)、HubSpotトレーニング、RevOps体制構築支援、HubSpotを活用したマーケティング・営業・サポート業務のDX支援、営業・マーケティングコンテンツ制作、ウェブサイト構築、CRM開発、システム連携
株式会社100は、「HubSpot×AI×DATA」のビジョンのもと、HubSpotのソリューションパートナーとして企業の成長を支援しています。特に生成AIやBreezeを活用した業務効率化、AIエージェントによる顧客対応の自動化、ナレッジ基盤の整備など、AIと人の協働による新しいビジネスオペレーション設計に注力しています。
HubSpotの全製品(Marketing Hub、Sales Hub、Service Hub、Content Hub、Data Hub)に精通し、マーケティング・セールス戦略の策定から、Salesforceや他システムとのデータ連携・移行、API連携開発までを担当者目線でサポート。SMBからエンタープライズまで幅広い企業のAI活用とCRM定着化を後押ししています。
2018年に創業し、2019年よりHubSpot専門のエキスパート集団として活動を開始。日本企業で唯一「Rookie of the Year(APAC)」を、2024年には「HubSpot Best Sourcing Partner in Japan」を受賞しました。Japan HUG(HubSpotユーザーグループ)の運営事務局として、国内のHubSpot活用とAI導入推進に貢献しています。
コーポレートサイト:https://www.100inc.co.jp/
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社100(ハンドレッド)
担当:若本