課題・背景
資料請求数を増やすため、複数の比較サイトに登録してリードを獲得している。資料請求者の情報は、各サイトの管理画面からCSV形式でダウンロードし、手入力でHubSpotに登録をしていた。資料請求者が増えてきて、手入力では人手がかかるのと入力ミスも発生していたので、HubSpotへの取り込みを自動化して業務効率化を図った。
連携システム構築のステップ
1. プロパティーの精査と登録
- 比較サイトで取得するデータとHubSpotのプロパティーをマッピング
- HubSpotに存在しない項目は、新規カスタムプロパティーを作成
- 項目が一致しても、選択肢の表記が異なる場合(性別で男性と男など)やデータ型が異なる場合(ラジオボタンとプルダウンなど)は、後のデータ修正の段階で調整
複数の比較サイトから取り込む場合、各サイトで項目名が異なる場合があるので確認をしておく。(姓名と氏名、会社名と企業名など)
2. RPAの登録
- RPAで手順を登録
- 比較サイトの管理画面へのログインからCSV形式でダウンロード
- ダウンロードしたデータは、クラウドサーバーにアップロード
3. フォーマット修正・データ成形
- 外部サービスにAPI接続し、氏名や住所などのフォーマットを修正
- サイトによって、姓名が1つの項目(プロパティー)になっていた
- 住所の区切りがHubSpotの「都道府県・市区町村・番地」とは異なっていた
- 郵便番号や電話番号のフォーマットも統一
4. HubSpotへの取り込み
- 整形されたデータの項目とHubSpotプロパティーをマッピング
- 毎時データをHubSpotに取り込むように設定
結果:無駄な作業がなくなり、リードとの対話時間が増えた
- 入力にかかる人件費が減っただけではなく、資料請求から1時間でHubSpotにデータが取り込まれるため、リードとコミュニケーションをスタートするタイミングが早まった
- 正確なデータが取り込まれるようになり、確認作業にかかる時間も軽減された
- 比較サイトの情報も一緒に取り込むことで、どの比較サイトからの問い合わせが多いか、また顧客化しているかをレポートで確認できるようになった